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断熱材の9種類とそれぞれの特徴を解説【ハウスメーカーの標準仕様も紹介】

断熱材9種類を徹底解説

断熱材9種類とそれぞれの特徴を解説【ハウスメーカーの標準仕様も紹介】

筆者

断熱材それぞれの特徴が知りたい!
結局断熱材ってどれを選ぶべきなの?
各ハウスメーカーが使用している断熱材を知りたい

こんな人に向けて記事を書きました。

本記事の内容

  • 断熱材の種類と特徴
  • 【ハウスメーカー別】使用している断熱材の種類一覧表

本記事の信頼性
本記事の信憑性

Twitter:てつ@tetsublogorg

この記事を書いている僕は、新築を買うまでに3年間悩んで情報を集めました。
(ハウスメーカー20社訪問、資料請求30社以上)
これから家を買う人に向けて、実際に買った経験をもとに購入する側目線で記事を書いています。
目次

断熱材の種類と特徴

断熱材9種類を紹介
家選びは坪単価・デザイン・断熱性能・耐震性能・アフターサービス・その他特徴を見て選ぶことがポイントです。

今回は断熱性能を大きく左右する断熱材の種類について解説していきます。

断熱材9種類の特徴

断熱材 断熱性能 燃えにくさ 価格の安さ
グラスウール ★★★ ★★★
ロックウール ★★★ ★★★
ビーズ法ポリエチレンフォーム ★★ ★★ ★★
押出法ポリエチレンフォーム ★★ ★★ ★★
硬質ウレタンフォーム ★★★ ★★
フェノールフォーム ★★★★ ★★
炭化コルク ★★ ★★
セルロースファイバー ★★ ★★
ウール ★★ ★★

断熱材の種類①グラスウール

グラスウール
 
グラスウールの特徴

  • 安価
  • 断熱性能は低い
  • 燃えにくい
  • 防音効果がある
  • 普及率NO1

ガラスを細い繊維状に加工した素材。

価格が安価なため、多くのハウスメーカーが使用している普及率NO1の断熱材です。

原料が鉱物なので燃えにくく、吸音性が高い特徴があります。

一方、デメリットとして湿気に弱く万が一防湿・結露対策に失敗すると断熱性能が落ち、最悪数年後にはカビまみれになってしまう可能性があります。

断熱材の種類②ロックウール

ロックウール

ロックウールの特徴

  • 安価
  • 断熱性能は低い
  • 燃えにくい
  • 撥水性が高い

玄武岩などの鉱物を細い繊維状に加工した素材。

価格は安価で燃えにくく、熱に強い断熱材です。

グラスウールと比べて撥水性は高いのですが、湿気にはやはり弱いので防湿・結露対策は必要です。

断熱材の種類③セルロース

セルロース
 
セルロースの特徴

  • 価格が高め
  • 断熱性能は低い
  • やや燃えにくい
  • 結露を防ぎやすい
  • 防音性能がある

新聞紙やダンボールなどを綿状に加工した素材。

原料を知るとが燃えやすそうな素材ですが、ホウ酸や硫酸アンモニウムを加え、難燃性を高めています。

吹付け充填工法で施工されるので、隙間なく高い気密性を確保できます。

吸湿性能が高いので内部結露を防ぐことができます。

防音性能も高く優秀ですが、価格が高いことがデメリットです。

断熱材の種類④ウールブレス(羊毛)

ウール
 
ウールブレスの特徴

  • 価格は高め
  • 断熱性は低い
  • やや燃えにくい
  • 防虫効果が高い

羊毛に防虫処理加工を行った素材です。

高い調湿力が魅力で湿気を吸湿・放湿してくれます。

羊毛は耐久性にも優れており、防虫性能も半永久的に続きます。

標準仕様で取り扱っているハウスメーカーがないことと、価格が高いことがデメリットです。

断熱材の種類⑤炭化コルク

炭化コルク
 
炭化コルクの特徴

  • 価格は高め
  • 断熱性は低い
  • やや燃えにくい
  • 防音性に優れる
  • 防虫性能がある

コルクを炭化加工した素材。

空気を含んでいるので、断熱・吸湿・吸音性に優れた断熱材です。

また、自然由来で防虫効果があるので体に優しく耐久性も高い点がメリットです。

価格が高いことがデメリットです。

断熱材の種類⑥ビーズ法ポリスチレンフォーム

ビーズ法ポリスチレンフォーム
 
ビーズ法ポリスチレンフォームの特徴

  • 価格はやや高め
  • 断熱性はやや高め
  • やや燃えにくい
  • 結露を防ぎやすい

発泡スチロールと同じ素材です。

水を吸わないので結露対策になります。

グラスウールなどと比べると価格は割高になります。

また熱に弱いというデメリットがあります。

断熱材の種類⑦押出法ポリスチレンフォーム

押出法ポリスチレンフォーム
 
押出法ポリスチレンフォームの特徴

  • 価格は高め
  • 断熱性はやや高め
  • やや燃えにくい
  • 結露を防ぎやすい

ビーズ法ポリエチレンフォームと同じ素材を発泡させながら押し出して板状に成形したもの。
プラスチックの粒がビーズ法よりも小さいので、薄くても高い断熱性を発揮します。

水に強く軽量で加工はしやすいのですが、熱に弱いのがデメリットです。

断熱材の種類⑧硬質ウレタンフォーム

硬質ウレタンフォーム
 
硬質ウレタンフォームの特徴

  • 価格は高め
  • 断熱性は高い
  • やや燃えにくい
  • 万一燃えると有毒ガスが発生

ポリウレタン樹脂に発泡剤を加えた素材。

ボード状の素材と吹付けタイプもあります。

他の素材と比べても、断熱性が優れた断熱材です。

デメリットというか、大きな懸念点として万が一燃えた場合、有毒成分が発生します。

断熱材の種類⑨フェノールフォーム

フェノールフォーム
 
フェノールフォームの特徴

  • 価格は高い
  • 断熱性が非常に高い
  • 燃えにくい
  • 有毒ガスの心配もほぼない
  • 耐久力がある

フェノール樹脂に、発泡剤や硬化物を加えた素材。

熱を帯びると硬化する特徴があり、非常に燃えにくい上に、有毒ガスが発生する心配もほぼありません。
断熱性能も非常に高く、耐久性にも優れている素晴らしい断熱材です。

デメリットは他の断熱材に比べて圧倒的に価格が高い点です。

筆者コメント

それぞれメリット・デメリットがあります。

予算を割いてでも、家の断熱性能を重視する場合はフェノールフォームを選びましょう。

予算を抑えたい場合は、その他の断熱材から目的に合った素材を選ぶといいですよ。

【ハウスメーカー別】使用している断熱材の種類一覧表

ハウスメーカーの断熱材
断熱材の種類と特徴がわかったところで、各ハウスメーカーが標準仕様で使っている断熱材を紹介します。

ハウスメーカー標準仕様の断熱材一覧

ハウスメーカー 標準仕様の断熱材
積水ハウス グラスウール
パナソニックホーム グラスウール
セキスイハイム グラスウール
ダイワハウス グラスウール
トヨタホーム グラスウール
住友不動産 グラスウール
ミサワホーム グラスウール
ヤマダホーム グラスウール
サンヨーホームズ グラスウール
日本ハウス グラスウール
スウェーデンハウス グラスウール
住友林業 グラスウール
セルコホーム グラスウール
ACE HOME グラスウール
アキュラホーム グラスウール
ブルースホーム グラスウール
GLホーム ロックウール
三菱地所ホーム ロックウール
三井ホーム ロックウール
クレバリーホーム ロックウール
富士住建 セルロースファイバー
木下工務店 発泡ウレタン
イシンホーム 発泡ウレタン
タマホーム 硬質ウレタンフォーム
アエラホーム 硬質ウレタンフォーム
アイ工務店 硬質ウレタンフォーム
秀光ビルド 硬質ウレタンフォーム
フィアスホーム フェノールフォーム
アイフルホーム フェノールフォーム
ヘーベルハウス ネオマフォーム
一条工務店 高性能ウレタンフォーム

別の記事で各メーカーの坪単価比較表も作っています。
気になる方はこちらのハウスメーカー27社の坪単価と特徴を比較【家選びで失敗しないために】という記事も読んでみてください。

交渉次第で断熱材の変更は可能です。
ただし、価格は上乗せされるので断熱性能にこだわる方は上乗せ後に価格がいくらになるのかを含めて他のハウスメーカーと比較・検討していきましょう。

【重要なのは断熱材の種類だけじゃない】3つの施工方法

断熱材3つの施工方法
どんなに断熱性能の高い断熱材を選んでも、隙間があれば断熱性能は大幅に落ちてしまいます。
つまり、断熱材の種類も大事ですが、施工する側の技術や施工方法も重要です。

断熱材の施工方法は大きく分けて3つあります。

充填断熱

柱と柱の間などの空間に、断熱材を充填する工法です。

充填断熱のメリットは、ローコストで施工できる点です。

デメリットは柱と梁のつなぎ目を避けながら気密・防湿シートを貼る必要があるなど、施工者の技術レベルによって、完成度や断熱性能に差がでやすい工法です。

外張り断熱

柱の外側に断熱材を貼り付ける工法です。

外張り断熱工法は柱を外側から覆うため充填断熱と比べると隙間ができにくく、断熱性能が高いです。

また施工もしやすいので、施工者のレベルに左右されにくい点もメリットです。

デメリットは断熱材が垂れ下がりやすく、将来的に断熱性能が落ちる可能性があることと、壁が厚くなるため、室内がその分狭くなってします2点が挙げられます。

付加断熱

充填断熱と外張り断熱の両方を施工する工法です。

付加断熱は、断熱材を使う量が増える分断熱性能が高くなりやすい方法です。

デメリットとして、コストが高くなることと、施工者の技術に断熱性能が左右される、壁が厚くなることの3点が挙げられます。

筆者コメント
断熱性能が高い家を建てるには、施工方法も重要になってくることがわかりますね。

断熱材9種類とそれぞれの特徴を解説【ハウスメーカーの標準仕様も紹介】

断熱材9種類の紹介まとめ

今回は断熱材について解説しました。

家に住み始めてから快適に暮らすためには、断熱性能を意識して家作りをするべきです。

また、エアコンの効きが悪いと光熱費も高くなってしまいます。

断熱材の種類と施工方法はハウスメーカーの営業に詳しく聞いておくことをおすすめします。

「時間がないから、各ハウスメーカーの情報を集めるのが大変すぎる・・・。」という方は、ハウスメーカーの比較は資料請求が必須【無料です】という記事を読んでみてください。

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