
家のメンテナンスで費用がかかる場所が知りたい。どれくらいお金が必要なの?
今回はこんな方に向けて家を買った後にメンテナンスが必要になる設備と、その費用について書いていきます。
家は建てて終わりではありません、メンテナンス費用を気にしておかないとせっかく安く家を建ててもお金がかかってしまう可能性が高いんですよね。
むしろランニングコストが大きくかかることで損をしてしまうことも・・・。
今回は家作りで初期コストは多少上がったとしても、メンテナンス費用を減らすことでトータルコストを抑える方法を紹介していきます。
メンテナンスが将来必要なり費用が大きくかかる設備は下の3つ。
- 床
- 屋根
- 外壁
1個づつ解説していきます。
家のメンテナンスでお金がかかる場所①床
床はメンテナンス費用がかかりやすい設備の1つ。
床には主に塩ビシート床と無垢材の床の2種類があります。
それぞれのメリット・デメリットがあるので紹介していきます。
塩ビシート床

塩ビシート床を採用するメリット
- 初期費用が安い
- 水に強い
- 反りや伸縮の心配がない

塩ビシート床は、初期費用が安く水をこぼしても問題がないなどメリットがあります。
塩ビシート床を採用するデメリット
- 冬は冷たい
- 傷が目立ちやすい
- 定期的にメンテナンスが必要で維持費用がかかる
無垢材の床

無垢材床のメリット
- 高級感がある
- 傷が味になる
- 冬は暖かい
- メンテナンス費用がかかりにくい
無垢材床のデメリット
- 初期費用が高い
- 反りや伸縮しやすい
- 水に弱い
- 傷がつきやすい
無垢材は傷がつきやすく、水に弱いなどデメリットも多いですが、ランニングコストでは塩ビシート床に勝ります。
塩ビ床は耐久性が低く、15年ほどでダメになってしまいメンテナンス費用がかかってしまいます。
初期コストは高いですが、メンテナンス費用がかかりにくい無垢の床材を選ぶといいですよ。

ただし傷や色ムラは発生しやすいので、経年劣化がどうしても嫌という人は塩ビシート床を選ぶ方が無難です。
家のメンテナンスでお金がかかる場所②屋根
屋根は素材によってヒビ割れや塗装が剥げてメンテナンス費用がかかってしまいます。
ひび割れや、塗装がはげると下のような問題が発生します。
- 雨漏りをする
- 雨漏りによりカビが発生
- 断熱性能が落ちる
家の屋根をケチると、メンテナンス費用がかかるだけでなく後々家がダメになってしまうなど大きな後悔の原因になる可能性が高くなります。
現在主流の屋根にはガルバリウム鋼板とスレート屋根の2種類があります。
それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
ガルバニウム鋼板

ガルバニウム鋼板のメリット
- サビにくい
- デザインが豊富
- 耐震性・耐久性が高い
- メンテナンス費用を抑えられる
ガルバニウム鋼板のデメリット
- 断熱性能が低い
- 遮音性能が低い
- 初期コストが少し高い
スレート屋根

スレート屋根のメリット
- 初期コストが安い
- 軽量で建物への負担が少ない
スレート屋根のデメリット
- 割れやすい
- 塗膜劣化により10年に一度はメンテナンスが必要
スレート屋根は初期費用は安いですが、痛みやすくメンテナンス費用がかかるのでオススメしません。
なぜなら、常に紫外線や雨の影響を受ける中で塗装が剥がれてしまうからです。

トータルコストで考えるなら20〜30年持つガルバリウム鋼板がおすすめです。
家のメンテナンスでお金がかかる場所③外壁
外壁は家の設備の中で最もメンテナンス費用がかかる部分。
傷みやすい素材の壁だと10年〜15年で150万円ほどメンテナンス費用がかかってしまいます。
サイディングは初期コストは安く済みますが、痛みやすくメンテナンス費用がかかりやすいというデメリットがあります。
外壁は初期費用だけをみるのではなく、メンテナンス費用を加味してトータルコストの計算をしておきましょう。
サイディングとタイル外壁のトータルコストを比較してみます。
サイディング

家購入から30年間で必要なトータルコスト
初期費用 | 100万円 |
メンテナンス費用 | 100万円/10年 |
トータル費用 | 100万×3回+100万=400万円 |
タイル外壁

家購入から30年間で必要なトータルコスト
初期費用 | 200万円 |
メンテナンス費用 | 100万円/30年 |
トータル費用 | 100万×1回+200万=300万円 |

トータル費用では圧倒的にタイル外壁の方が安くつく場合が多いので、サイディングを検討中の方は必ず計算してみてくださいね。
「見た目が汚くてもいいから放おっておけばいいじゃん」と思う人がいるかもしれません。
しかし、外壁が痛むと雨が入り込み断熱材や柱が痛むなど建物自体がダメになってしまいます。
メンテナンスは必ず必要になってくるので、初期資金に余裕のある方はメンテナンス費用がかかりにくい外壁にすることをオススメします。
私が採用したタイル外壁については「【採用した結果】セキスイハイムのタイル外壁」という記事で詳しく書いています。
家のメンテナンスでお金がかかる場所【3選】まとめ
家はメンテナンス費用を加味して、設備を選びましょう。
家を買って10年〜15年後は子供の高校進学や大学進学とかぶるタイミングになりやすく、お金がかかるとかなり困ってしまうと思います。
資金に余裕のある方は、初期コストがかかってしまっても、なるべく耐久性の高い建材を選ぶべきです。
この記事でおすすめした設備をまとめます。
- ガルバニウム鋼板屋根
- 無垢床
- タイル外壁

建材によっては初期費用が高くつきすぎる場合もあるので、しっかりと計算して選ぶといいですよ。
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